Memorable Hotel、それはVoyagerがおススメしたい、一生記憶に残るアジア各地に宝石のように輝くとっておきのホテル。
最初の煌めきはバンヤンツリー・プーケットのスパ・サンクチュアリーと新アクティビティ、サンクチュアリー・ウェルビーイングです。
バンヤンツリー・プーケットへの誘い
Memorable Hotel。Voyager編集部が最初におススメするのはタイ・プーケットにあるバンヤンツリー・プーケット。中でもスパ・サンクチュアリーという特別な聖域にご案内します。
空港から車で約30分に位置するラグーナ・プーケット。バンタオビーチ一帯に7つの高級ホテル、ゴルフ場、ショッピングモールが並びプーケット屈指のリゾート施設と称賛されています。そしてこの地を代表するホテルがバンヤンツリー・プーケット。広大な敷地に加え、すべてのヴィラにはプールが設えられた贅沢な空間。休日にはうってつけのロケーションです。
バンヤンツリー(Banyan Tree )とは菩提樹のことです。熱帯地域に生息する常緑高木ベンガルボダイジュ(banyan)は、大きく枝を伸ばし葉を茂らせて日陰を作るため、旅人の休息の場となる樹として知られています。その名の通り世界中から集まるゲストを長年に渡って癒し続けてきました。
しかしアジアンリゾートの珠玉の座に24年間輝き続けてきたホテルブランドの最初の一歩は、人が思うほど平坦なものではありませんでした。
そこで皆さまをスパ・サンクチュアリーへとご案内する前にバンヤンツリー・プーケットの軌跡をお話しすべきかと思います。まずはリゾート地が誕生するまでの物語を次ページで見届けてください。
錫で汚染された悲しみのビーチを楽園に
創設者はシンガポール生まれのホー・クウォンピンとクレア・チャン夫妻。訪タイしたふたりが別荘用に入手した海辺の土地は驚くほど安価でした。しかし、それには仰天する理由があったのです。美しさに感動し購入の理由に至ったエメラルド色のラグーン(湖沼)は錫の汚染によるもので草木は勿論、人や動物が住むのは困難なエリアだったのです。
19世紀、この辺りは錫の採掘場で知られ、豊かで活気に溢れていました。しかし錫や薬剤は土壌を汚染。海洋生物をも破壊させ、開発不能な地域と指定されるほど瀕死の状態で長い間、捨て置かれ、悲しみに喘ぐ土地だったのです。それに嘆いた彼らが再開発を決意したのは1980年のこと。大地の浄化、ラグーンの水を抜き洗浄を施す。根気と資金、なにより時間のかかる作業の先に見えていたのは今日の楽園、ラグーナ・プーケットだったに違いありません。
自然とやすらぎを取り戻した荒野に夫妻はホテルを創設。同時にトロピカル・ガーデン・スパの発案者として知られるようになります。
タイをスパ天国に押し上げたトロピカル・ガーデン・スパ
いまやタイといえば”スパ天国”と賞賛を浴びるスパの先進国。旅に欠かせない癒しと楽しみです。もともと「スパ」 とはベルギーの温泉で有名な都市の名前。温泉や水を使った治療、療養を意味するSpaの語源となりました。
マイナスからのスタート、苦難を経て1994年にオープンしたバンヤンツリー・プーケット。早速、革新的なリゾートスパを打ち出します。それがトロピカル・ガーデン・スパ。タイ古式マッサージやハーバルボウルといったタイの伝統療法、さらにアロマテラピーやフラワーセラピーなどを加え、東洋と西洋の癒しを融合させボディセラピーを屋外で行なうスタイルです。
それまでのホテルスパといえば、無機質な個室で行う施術や美容が中心だったこともあり、ホテルをバックアップする多くの投資家やコンサルタントからは大反対を受けてしまいます。
しかしそれはただの保身でしかありませんでした。サービスをスタートさせると瞬く間に欧米のゲストを魅了、世界的なスパブームへと繋がります。こうして土地を復活させ、プーケットを新たに活性化させたのは創業者の信念。逆境を乗り越え、聖地へと昇華させたのです。タイ語で「サバーイ(สบาย)」は「気持ちが良い」という意味ですが海と緑、花に囲まれながら受ける施術はまさに夢心地。一度体験したらスパのない旅ほど味気ないと思えるはずです。
こうしてバンヤンツリーグループはプーケットを皮切りに旅人を癒すホテルサービスとスパ技術を各国へと放ち始めていきます。
秀逸なスパ技術を生み出すバンヤンツリー・スパ・アカデミー
ホテル機能だけでなくスパを提供する施設として急成長を遂げた要因は演出のためだけではありません。プーケットに加え、インドネシアのビンタン島、中国の麗江にバンヤンツリー・スパ・アカデミーというセラピスト養成所を設立。独自のマッサージセオリー、全身に渡る美容技術、五感にアプローチする演出とおもてなし、英会話、なによりゲストへの献身さを育てるだけでなく、高い技術力の統一化を目指しました。
その結果、数あるホテルスパの中にあっても国が変われど施術者のレベルが均一である数少ないスパブランドのひとつに君臨。自社によるスパアイテムやBGMなども作り出し、パーフェクトなバンヤンツリースタイルを構築していったのです。
こうしてチャレンジと努力、年月によって熟成されていったバンヤンツリー・スパ。各ホテルでも当然体感できます。しかし敢えて皆さまをお誘いしたいのは究極の癒しの聖域です。
バンヤンツリー・プーケット、スパ・サンクチュアリーは2018年秋より新たなパッケージを提案、販売を開始。Voyagerにて、いち早く詳細をお知らせします。
■バンヤンツリー・プーケット Banyan Tree Phuket
住所:33,33/27 Moo 4, Srisoonthorn Road, Cherngtalay, Amphur Talang, Phuket 83110, Thailand
電話番号: +66 (0)76 372 400
予約専用フリーダイヤル:0120-778-187(日本語対応)
問い合わせ・予約メールアドレス:phuket@banyantree.com
公式URL:https://www.banyantree.com/en/thailand/phuket/
協力(順不同・敬称略):バンヤンツリー・プーケット/バンヤンツリー ホテルズ&リゾーツ ジャパンオフィス/タイ・エアアジアX/タイ国政府観光庁
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<Memorable Hotel1 バックナンバー>
写真・文:泉美咲月(Satsuki Izumi)
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