私たちが住むアジアは思った以上に広く様々な国、民族がひしめき合っています。一方、日本で見聞きする諸外国のニュースはとても僅かで、私たちはまだまだ彼の地にある現実や文化に触れる機会が少ないのが現状です。
旅だけでは気づけない異国の地の出来事を届け、すれ違うこともない人々と出逢える策があります。それがドキュメンタリー作品。今もアジアのどこかで諍いがあり、貧困、差別、殺人が起こっています。それをオブラートに包まず、真摯に伝えようとする在り方は時に目を覆いたくなることも。しかし、真実だからこそ、いつの世にも愛は不変で尊く信仰は篤く、なにより笑顔は必ず心を癒し和ませてくれるのだと教えてくれる存在であるのです。
2018年8月、そうした優れたアジアのドキュメンタリー作品を世界へ配信すると共にアジアでドキュメンタリー制作者ネットワークの構築をめざす日本の新しい映像配信会社、株式会社アジアンドキュメンタリーズによる動画サイト『アジアンドキュメンタリーズ』の配信がスタートしました。
コンセプトは「アジアを知る・学ぶ・考える ‶大人の教科書”」。アジアの相互理解を深めることができるドキュメンタリー映画を厳選、年間約80タイトルを届けます。ここに並ぶのは必ずハッピーエンドを迎える定番のフィクションではありません。あるのは、まぎれもない真実、現実。だからこそ私たちを強く揺さぶり訴えかけてくるのです。
またラインナップの中には映画も含まれています。それが特集「旅するインド」《カオスが心地よい!ありのままのインドと出会う旅》。
「聖者たちの食卓」
2014年公開/ベルギー/作品時間65分/監督 バレリー・ベルトー フィリップ・ウィチュス
インドのシク教総本山ハリマンディル・サーヒブで、毎日無料で振る舞われる約10万食の食事がどのように用意され人々を満たしているのか、舞台裏をとらえたドキュメンタリー。
「呼ばれて行く国インド」
2013年公開/日本/作品時間75分/監督 キム・スンヨン
ハンディカメラひとつでインドの“カオス”に飛び込み、旅人の視点からインドの宗教や貧困問題、独特の死生観まで見つめ、ありのままのインドの魅力を描き出した力作。
「ラマ教の高地にて〜インド・ラダックの旅〜」
1979年公開/日本/作品時間90分/監督 国岡宣行
インド最北部の秘境ラダック。約40年前にフィルム撮影機材を持ち込み、ここに住む人々の祈りと暮らしを紹介した伝説的記録映画。監督の絶妙な語り口に引き込まれる。
アジアンドキュメンタリーズ 視聴料
月額見放題900円(税抜)/月
単品視聴 450円(税抜)/本
問い合わせメールアドレス:info@asiandocs.co.jp
公式サイト:https://asiandocs.co.jp/
いずれも公開時に話題となった名作でありながら見逃した方が多いはず。ぜひこの機会に視聴し新たな旅の計画にお役立てください。
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