素晴らしい思い出と感動を与えてくれる旅。充実した日々を過ごすためには行先やスケジュールだけなく、健康や美容に気を配りたいところ。とくに髪や頭皮が気になる40代、50代のVoyager読者に向けて達人がヘアケアを伝授。まずはシャンプー選びのポイントをご紹介させていただきます。
旅先では気候や水、紫外線と土地ごとに様々なストレスが髪にかかりがちです。また海外で使うと良いといわれるシャンプーについても諸説あり、つい情報に振り回され、なにを選んだらいいのかわからないという悩みを耳にします。そこで髪のコンシェルジュである私たち美容師の経験と知識で40代、50代を迎えたVoyager世代のみなさんにヘアケア・アドバイスをさせていただきたいと思います。
まず旅先には普段お使いになっているシャンプー、コンディショナーをお持ちください。水質は確かに変わりますが製品の相性は重要ではなく、日本人の髪質に合わせて作られた製品選びが大切です。海外旅行に出かけるからといってわざわざ海外用を買う必要はありませんし、土地ごとに変える必要もありません。なによりも大切なのはご自分に合ったシャンプー。日頃から適した製品を使い、正しいシャンプーの仕方をしていれば、どこに行っても安心です。
父母の姿は数十年後の自分
みなさんは、シャンプーをどんな理由で選んでいますか? CMや雑誌、口コミ…と、きっかけはそれぞれで、使用感、香りの好みもさまざま。でももし選択の要因が「印象」だけだったら、それはただ髪を洗うための洗剤を選んでいるのにすぎません。シャンプーも化粧品と同じです。選び方と使い方が間違っていたら、いくら高品質で価格の高いものを買い揃えても十分な力を発揮してはくれません。
悩みも百人百様。とくに今は男女共々、体質やホルモンバランスの変化が出やすい年ごろです。白髪、抜け毛、かゆみ、フケ、湿疹とトラブルや髪質の悩みもあります。例えば毛量が多く広がりやすいからしっとりと落ち着けたい。またはその逆でボリュームが欲しいなど理想の髪を求めて、多かれ少なかれ悩みを持っているはずです。
そこでまず重要なのは「なりたい髪質を目指す」か「現状を改善したい」というふたつのゴールを設定です。目的次第で選ぶ商品も違ってきます。根本を変えたいならばシャンプーを、理想とする毛先に近づけるならばコンディショナーを厳選し組み合わせるべきです。
また春になるとかゆみが出る、夏はすっきりしたい、匂いが気になるなど季節によっても問題が変わります。乾燥、汗と頭皮もお肌と同じで年中同じコンディションではありませんから週に1度は頭皮用を取り入れることをおススメします。
たかがシャンプー、されどシャンプーです。悩みはあるけど無頓着に過ごしていたら、やがてどうなるでしょうか? 親子というのは良くも悪くも体質が似ていて髪質も遺伝します。簡単にいえばご両親が数十年後のみなさんの姿です。男性ならお父様、女性ならお母さまがあなたのサンプル。もしもご両親を見て「そうなりたくない」と感じているならば今ヘアケアを見直すことで、その姿から遠ざかることができます。
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