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【BOOK 旅の本、旅先で読む本2】清水真理子著『香港行ったらこれ食べよう! 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』誠文堂新光社刊

BOOK 旅の本、旅先で読む本

 香港ローカルフードをめぐる旅

食の街、香港と料理をより深く知ることができる本が届きました。かつて香港で暮らし、現在も情報を発信し続けるフリーライターの清水真理子さん著による『香港行ったらこれ食べよう! 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』。本書はよくある食のガイドブックとは一線を画し、主役は香港で食べるべき「これ」、香港料理を紹介しています。

書では香港ならではの各料理を飲茶、麺、ごはんもの、肉もの、海鮮もの、小腹にドンとくる軽食、あまいものの7ジャンルに渡って清水さんが偏愛するという料理を掲載。オーダー時に役立つ広東語の指南、メニュー写真による指差しや巻末では掲載したメニューの店舗地図なども掲載しています。

の前に食べるべき品とその背景を知ることができ、また帰国後も1度や2度では食べつくすことは不可能なローカルフードツアーの今後の道しるべにもなります。

『香港行ったらこれ食べよう! 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』概要

 

著者:清水真理子
出版社:誠文堂新光社
仕様:A5判、144ページ/定価:1,400円+税/配本日:2017年9月4日/ISBN:978-4-416-61703-8

<著者プロフィール>
清水真理子(しみず まりこ)
フリーライター。新聞社勤務を経て2004年に北京へ渡り普通語(中国の標準語)を学ぶ。2006年より香港にて現地邦人向け情報誌の編集長を務める。2012年よりフリーランスに。総合情報サイト『All About』の香港ガイドとして執筆するほか、多メディアにて香港の情報を発信。2015年には香港政府観光局より「香港スペシャリスト」に認定される。2017年4月に初著書『HONG KONG 24 hours 朝・昼・夜で香港が好きになる本』(ダイヤモンド社)を発行。

 グルメな街で食いだおれ おいしい香港

んなに便利な世の中になっても、そこでしか味わえないもの、体験できないものがあることを忘れてはいけません。味覚を含めた五感を磨き、研ぎ澄ますのが「旅」であり、旅人の喜びなのです。同様に本書を通じて香港料理をもっと知って欲しい、味わってもらいたいと願う清水さんにご寄稿いただきました。

自由でユニークな香港フードの魅力 寄稿:清水真理子さん

港の食の魅力は、ひとことで言うと「懐の深さ」です。香港でメジャーな中華といえば、美食の真髄と言われる広東料理ですが、元々移民の街だった背景から中国各地の料理が食べられます。それに、さまざまな国籍の人々が集まる国際都市なので世界各国の料理も楽しめ、中華にカレーやトマトソース、サテなど他国の味付けを取り入れる自由さも持ち合わせています(カレー味の焼きそばやチャーハンにトマトソースをかけてオーブンで焼いたものなど)。


◆(左)食パンの中にチャーハンを詰めた羅麥記の焗豬扒飯(右)勝香園のトマトスープで頂くマカロニ、番茄火腿蛋通

して、香港の食の最大の特徴は、イギリス植民地時代の影響を大きく受けているところ。マカロニやトマトソースなどを取り入れた香港独自の洋食はとてもユニークです。例えばイギリスといえば紅茶ですが、それが香港で育つと、プーアルなど中国茶をブレンドした紅茶に練乳を加えるという独特な発想の香港式ミルクティーに変貌。ラードをたっぷり使ったパイナップルパンも、欧風文化に影響を受けた結果と言えるでしょう。これは中国のほかのエリアには見られない独自の食文化ではないかと思います。


◆飲茶店の風景からオーダーの仕方も紹介

らに面白いのは、庶民の食堂である茶餐店(チャーチャンテン)に行けば、そういった洋食から、中華料理、さらには日本食やアジア各国料理まで置いてあるところ。枠にとらわれずすべてを包み込む懐の深さが、香港の食の魅力だと思います。

地元に根付いた文化の背景と食を伝えたい

港に住んでいるときから現在に至るまで、よく旅行者に「香港で何を食べればいい?」と聞かれることが多く、特にローカル料理についての質問が多かったので。単純にリストにして渡すだけではなく、もっと地元に根付いた文化背景と情報と一緒に伝えることができればな…と思っていたのが動機です。


◆公利真料竹蔗水の亀苓膏

書の取材時は掲載料理リストを作って臨みましたが、現場で急遽掲載を決めたものもありました。例えば、甘味のページで亀ゼリーを紹介していますが、元々亀ゼリーは苦くて日本人の口には合わないかなと思っていたので大きく掲載するつもりはありませんでした。しかし、撮影の合間に、夏の暑さの中食べたくなり、たまたま食べた冷やし亀ゼリーが、ツルンとしたのど越しで食べやすく、体内の熱を冷ましてくれたので、感動して大きく取り上げることにしました。地元の人はデトックスのために食べるという背景も健康的で、紹介したい習慣だなと思い直したのも理由のひとつです。

老舗有名店からマニアックな屋台の激推しローカルフードを網羅


◆指さしで使える料理写真も掲載

国各地・世界各地の料理が集まる香港ですが、できるだけ香港で生まれた料理や香港で長い間食べられている食にフィーチャーしました。つまり、中華で言うなら広東料理。その中でも昔から香港で食べられている順徳料理・客家料理・潮州料理や、まだ貧しい時代にリヤカーで振舞われていた麺料理などです。中でも飲茶は、伝統的かつ多くの方にとって関心が高いジャンルだと思ったので、定番の点心から、オーダーの仕方、香港ならではの進化形点心など、実用性と定番・流行を意識して作りました。指さしでもぜひ役立てていただければと思います。


◆著者近影(清水真理子さん)

の本には、私が香港に住んでいたときからよく食べていた偏愛メニューをはじめ、香港人の友人たちの「これを食べなきゃ香港に来たとは言えない!」という激推しの料理を詰め込んでいます。香港通の方ならよくご存知な老舗有名店から、ちょっぴりマニアックな市場の屋台料理まで紹介しています。

めて香港に来られる方にも行きやすいエリアのお店をピックアップしていますので、ぜひ足を運んでいただければと思います。また、定番ローカル料理を紹介しているので、本書で紹介したお店以外でも気になった料理を注文して食べ比べていただくのも面白いと思います。地元の人たちと相席(香港では普通です)しながら、ぜひローカル料理を楽しんでください!

 

協力:清水真理子  撮影:西澤智子 書籍画像提供:誠文堂新光社 以上敬称略


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