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【BOOK 旅の本4】口尾麻美著『おはよう! アジアの朝ごはん 台湾・ベトナム・韓国・香港の朝食事情と再現レシピ』誠文堂新光社刊

BOOK

 本で味わう 4つの土地の朝ごはん

先で食べたい地元ごはん。そして帰国後、想い出と共に食む現地の味の両方を実現する本。それが口尾麻美さん『おはよう! アジアの朝ごはん 台湾・ベトナム・韓国・香港の朝食事情と再現レシピ』です。文字通り台湾、ベトナム、韓国、香港の4つの地域で愛される朝食レシピの合間には朝の風景が散りばめられ、一度旅をしたことがある者ならば、途端にその場の空気や匂いを感じられるほど抒情感があります。

尾さんご自身が愛してやまないアジアの朝ごはんのレシピは、いずれもわかりやすく簡潔に書かれていて手軽に再現できます。さらに台湾ならば『杏仁茶』や『ピーナッツと香菜のアイスクリーム』などのドリンクやデザートの作り方も添えられています。

調味料や食材、市場といった食事情のコラムは旅する上で重要なナビゲーション。例え初めての国であろう「今」の現地情報として役立ちます。らにこの本の見所はスタイリング。口尾さんが収集してきた食器や雑貨が目を楽しませてくれるのです。

の始まりの朝ほどワクワク、ドキドキする瞬間はありません。そして最初にいただく朝ごはんは、なによりの至福。まずは本書を手に食べたい朝食をピックアップ。次に訪れる国が決まるかもしれません。

『おはよう! アジアの朝ごはん 台湾・ベトナム・韓国・香港の朝食事情と再現レシピ』概要

著者:口尾麻美
出版社:誠文堂新光社
仕様:A5判、192ページ/定価:1,500円+税/配本日:2018年9月6日/ISBN:978-4-416-71806-3

<著者プロフィール>
口尾麻美
料理研究家/フォトエッセイスト。旅で出会った食材や道具、ライフスタイルが料理のエッセンス。異国の家庭料理やストリートフード、食文化に魅せられ写真に収めている。旅をテーマにした料理は書籍や雑誌、イベント、主宰する料理教室を通して発信。著書に『トルコのパンと粉ものとスープ』、『はじめまして 電鍋レシピ』などがある。icon-home HP   icon-tumblr @asami_kuchio

 

  エネルギッシュでおいしい 食の風景

しみなく且つ濃厚に綴るべく、アジア各所を取材し執筆。その朝食事情と再現レシピの掲載数は約100点。上梓を果たした口尾さんに想いをお寄せいただきました。

豊かさを感じられるアジアの朝ごはんを召し上がれ 寄稿:口尾麻美さん

湾、ベトナム、韓国、香港を旅を重ねるたびに、共通して、おいしい朝ごはんがたくさんあるということに気がつきました。はじめは、単純に旅先で出会った異国の朝ごはんを帰ってから再現して楽しみたいと思っていました。作っていくうちにそれらの料理がどうして地元で愛さているのかとか、各国の食に対する考え方や歴史的背景など朝ごはんを通していろいろなことが見えてきました。これはおもしろいと思い、レシピだけではなく文化的背景も伝えられたらと思うようになりました。

た、日本では、朝ごはんを食べない人や健康のためとか半ば義務的な感じで朝ごはんを取り入れるような風潮があり、朝ごはんが味気のないものになっているように感じ、アジアの旅先で見たいきいきと輝いた朝の風景や人々の活気を旅で撮影した写真で表現しようと思いました。

湾、ベトナム、韓国、香港は日本人にも人気でなおかつ行きやすいエリア。そして近いにも関わらず、色がそれぞれ違うというおもしろさがあり、私の好きなアジアの国々でもありこの4つのエリアにしました。台湾は、その衰えを知らないくらい人気のエリア。先年は、台湾の一家に一台以上あるという電気釜の本を出版した経緯もあり、お気に入りや仰天朝ごはんも多くネタには尽きないエリア。

トナムは、現在、外国の資本が入り、急速に経済発展をしていて一年でどんどん街が変わってきています。特にホーチミンは、高層ビルが立ち並び、昔の街並みを知っている人からは想像もつかない都会になっています。そんな中、サイゴンと呼ばれていた時代を残す部分もあり、変わりゆく前に本に残したいとずっと思っていました。また、南北で異なる食文化を持つのもベトナム料理のおもしろさ。ホーチミンとハノイのコントラストも見どころです。

国は、何年も通い続けていた国で、4つのエリアの中では比較的日本に馴染みのある食文化圏ではありますが、発酵の文化や薬食同源など健康に対する意識はとても高いです。香港は食のみならず、風水などあらゆるパワーを引き寄せる場所。そのパワーの源は朝ごはんにあります。お粥や飲茶など伝統的な朝ごはんから、植民地時代の影響を受け、独自に世界を作り出しているチャーチャーティンの定番メニューなど個性派も充実しています。

ジアの朝は早く、エネルギーに満ちています。そこにはいい循環があり、朝ごはんは重要な役割を果たしていると感じました。4つのエリアを旅して感じたのは、「豊かさ」でした。その豊かさは決して物質的なものではなく、心の豊かさ。この本を通してアジアの朝ごはんの旅を感じてもらい、思わず、朝ごはんが待ちどうしくなってくれたらうれしいです。


協力:口尾麻美 撮影:公文美和 書籍画像提供:誠文堂新光社 以上敬称略


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