【Asian Journey3-3】新・食の都はここにあり! 世界を魅了するマカオの美食

Asian Journey

駆け抜ける世代はもう過ぎ去りました。休むこと、時に立ち止まること、なにより旅をすることは今だからこそ必要なのです。目指すは近くて実は未知なる土地、アジア。Asian Journey、特別だけど手に入りやすい旅、なにより「楽しかった」「行ってよかった」と思える土地、ホテル、時に人をご紹介します。第3弾は新時代のラグジュアリー・リゾート 大人が恋するワンダーランド マカオをお送りします。

美食の東西融合都市 マカオ

今東西「食の都」と例えられる地は多々ありますが今のアジア圏でトップレベルの実力と評価を集めるのがなにを隠そう、ここマカオです。2017年10月、ユネスコ創造都市ネットワークの食文化部門で認定を受けるなど、その歴史に根付く中国、ポルトガル、さらに寄港地アフリカを味覚で体現するマカオならではの味が広く認知されているのです。

たIRの発展に伴い、ラグジュアリーホテルが続々上陸。すでに各国の美味を食べつくした富裕層ゲストを満足されるためのレストランが鎬を削り、進化と追及を求める世界の名シェフがマカオを目指して集結。結果、2018年もフォーブス・トラベルガイドにて世界最多の5つ星を12軒のレストランが獲得し実力を知らしめグルメの注目を集めています。

ポルトガル式、中国式と歩くごとに景色が変わり散策に見飽きることがない街並み

を歩けば走馬灯のように移り変わるミックスカルチャーが織り成すフォトジェニックな風景。同様にどこを齧ってもおいしい美食の街、それがマカオの大きな魅力です。ではマカオの食文化について、おススメのお店と共にご紹介します。

大航海時代の産物 ポルトガル料理

ポルトガル人の高級官僚たちが住んでいたエリアにあるタイパ・ハウス。ペパーミントグリーンのコロニアル建築のポルトガル公館5軒を改築し公開している。夜はライトアップされロマンティックな風情に包まれる

航海時代、貿易で栄えたマカオ。船と人によって運ばれた文化は当然、食にも大きな影響をもたらしました。まず明王朝自裁の1513年、ポルトガル人が初めて渡来。1887年に結ばれた中葡和好通商条約によりポルトガル統治下となり、アジアにありながらポルトガルの味を育む街へと変わっていきます。のちに完成されるマカオ料理もポルトガル料理がベースとなっています。覚の基盤はオリーブオイルと塩。ポルトガル原産のパプリカ、辛みの強い小さな唐辛子ピリピリ他のスパイス、ハーブなどを用いていて日本人にも親しみやすい味付けです。

(左)ピリピリで作る調味料。ソースのベースや食卓で加えるひと味として使われる。お店や家ごとにスパイスの配合が違う※TOCA(右)パプリカの海老詰め。パプリカを使った料理のバリエーションが多彩※タパス・デ・ポルトガル・バイ・アントニオ(85パタカ)

貝料理も多く、ポルトガルでは盛んなイワシ漁に倣ってイワシ、タラ、さらに海老やアサリも定番の食材です。スペイン同様、米を用いるポルトガル料理。リゾット風やパエリア風などのお米料理もあります。一歩店に入るとレストランの雰囲気も相まってここがアジアであることを一瞬忘れてしまうムードとおいしさです。

バカリャウ(タラ)のコロッケ。名産のジャガイモと共にひと口大にあげた大航海時代の名残の味※TOCA 125パタカ(6個)

たスイーツにもポルトガルの影響が強く、すでに日本上陸済みの『アンドリューのエッグタルト』で知られるローズ・ストウズ・ベーカリーのエッグタルトや子どもから大人まで愛されるセラドゥーラの素朴な甘味も楽しみのひとつです。

砕いたクッキーとクリームを重ねたお菓子、セラドゥーラ。レストランやケーキショップに必ず並ぶ定番スイーツ

れたポルトガル料理と出逢うのならば統治時代の街並みを残したタイパ・ビレッジへ。散策の合間のランチやディナーに目移りするほど名店が並びます。

Tapas de Portugal by Antonio

ルトガル人オーナーシェフ、アントニオ・コエーリョ氏によるレストラン『アントニオ』。2017年、本店の向かいに加わったのがカジュアルにタパス・スタイルで食べることができる『タパス・デ・ポルトガル・バイ・アントニオ』です。小皿でサービスされるので少人数でもあれこれ頼め、使い勝手がいいのも特徴。一階にはバーカウンター、屋上にはルーフトップテラスもあり料理によく合うポルトガルワインやビール、カクテルと共に終日食事が楽しめます。

タパス・デ・ポルトガル・バイ・アントニオ 葡薏園
住所:Rua dos Clerigos, No.9Taipa Village ,Taipa, Ilhas, Macau
電話番号:+853 2857 6626
営業時間:11:30~23:30(22:30 L.O)
定休日:無休
公式URL:http://tapasdeportugal.com.mo/

【店内、おススメの料理 全12枚】

【メニュー一例】
イベリコ豚の生ハム 150g 280パタカ/海老のガーリックソテー 200g 150パタカ・400g 235パタカ/アサリのワイン蒸し 200g 155パタカ・400g 235パタカ/トマトソースのタコのパスタポルトガル風 199パタカ/特製シーフードパエリア 2人前399パタカ・4人前700パタカ/タラのガーリック玉子炒めブラッシュ風 198パタカ/エッグタルト 1個15パタカ/セラドゥーラ 60パタカ

TOCA  

2016年にオープンしたポルトガル料理レストラン『TOCA(トカ)』。店名はウサギなどの小動物の巣穴という意味を持ち、その名の通りこじんまりとした店舗には愛らしさとおいしさが詰まっています。こちらもまたマカオで数々の名店を仕掛ける『レストラン・フェルナンド(法蘭度餐廳)』の新店。ポルトガル北部ミーニョ地方のポルトガルワイン『ヴィーニョ・ヴェルデ』をはじめとした数々のワインを取り揃えておりワイン通にもおススメ。手頃な価格でランチやディナーを利用できるので住民から旅人まで幅広く愛される名店です。

トカ 小窩
住所:Avenida dos Negociantes n.31 Old Taipa Village
電話番号:+853 2857 6896
営業時間:12:00〜14:30、17:30〜23:00
公式Facebookページ:https://www.facebook.com/toca28576896/

【店内、おススメの料理 全9枚】

【メニュー一例】
ポルトガル産イベリコ豚の生ハム 115パタカ/アンチョビのマリネ 98パタカ/タコのサラダ 95パタカ/カルドベルデ(緑の野菜、ポルトガルソーセージ入りポテトのスープ) 38パタカ/TOCA風アサリのソテー(レモン風味) 120パタカ/アサリのソテー オニオンとトマトのチリ風味 125パタカ/シーフードリゾット 198パタカ/海老のガーリック風味炒め 160パタカ/アフリカン・チキン 150パタカ/干ダラとポテト入りスクランブルエッグ 135パタカ/クリームブリュレ 35パタカ
※上記の料金に10%サービス料が付きます

ルトガル料理を基に生まれたマカオ料理もまた魅力的です。

東西融合の豊かな味わい マカオ料理

カオを行き交った様々な国の味をおいしく残した云わば歴史的レシピ、それがマカオ料理です。マカエンセ(ポルトガル人の子孫たち)によって育まれ、各国のスパイスや料理法をとり入れ変化したフュージョン料理で且つてはマカエンセの各家庭の秘伝として受け継がれ門外不出であったといいます。とえばポルトガル料理店でもメニューに加わるアフリカン・チキン。船乗りたちが航海の途中に立ち寄ったアフリカで好んで食べた鶏肉のグリルが原型と伝えられます。お店によって味付けもスタイルも違い、食べ歩くファンが多いほど。またミンチィもまたマカオ料理の定番。白いご飯に甘辛く味付けした挽肉、カラっと揚げたジャガイモや目玉焼きを添えて頂きます。醤油味で日本人にも馴染みやすい味わいです。

洒落た盛り付けでだされるIFT エデェケーショナルレストラン(旅遊学院教学餐廳)のミンチィ(120パカタ)

佛笑樓餐廳

カオ料理及びポルトガル料理レストランの老舗といえばセナド広場近隣に位置する1903年創業の佛笑樓餐廳。広東省中山出身の初代オーナーが考案した石岐の焼ハト料理が名物で現在は3代目と4代目のオーナーが親子で営んでいます。タイパ地区に支店、佛笑樓3があります。

佛笑樓餐廳  Fat Siu Lau
住所:Rua de Felicidade No.64,Macao
電話番号: +853 2857 3580/ +853 2857 3585
営業時間:11:30~22:30
定休日:無休
公式URL:http://www.fatsiulau.com.mo/

カオ料理にもその面影を残す祖国の味、中国料理を忘れてはなりません。

バラエティー豊かな郷土の味 中国料理

公園や寺院が点在するマカオの下町にあるロウリムイオック庭園。早朝から賑わい太極拳や散歩をする住民の姿を見ることができる

軽な飲茶から高級中国料理まで幅広く食べつくせるのも魅力です。中国各地方の料理の名店が集うばかりでなく、点心ひとつにしても庶民的な飲茶スタイルからラグジュアリーホテルのレストランと選択肢も多く、マカオの食の奥行の深さをここでも感じることができます。

龍華茶樓

国本土との出入境口に近いエリアにあるマカオ半島北部。そこには寺院や市場、中国建築の建物といった中国色が強い下町の景色が広がります。さらにノスタルジックな世界観へと招いてくれるのは1962年創業の龍華茶樓です。こうした茶楼は住民のサロンのような存在でもあり、近くには三角花園や紅街市という市場がありマカオ市民の暮らし向きを見ることができます。

龍華茶樓
住所:No.3 Rua Norte do Mercado Alm. Lacerda,Macao
電話番号:+853 2857 4456
営業時間:07:00~14:00
定休日:旧正月5日間
利用料金:お茶代 1名15パタカ/茶碗 1名20パタカ

【店内、おススメの料理 全10枚】

【メニュー一例】
点心 各25パタカ/肉絲炒麺 75パタカ/舊葱油雞 1/4羽80パタカ・1/2羽 110パタカ・1羽 220パタカ

玥龍軒

シュラン一つ星を獲得し、ますますその名を轟かす広東料理レストラン「玥龍軒(パール・ドラゴン)」。聞香杯付きのウェルカムティーは薔薇と桂花をブレンドしたオリジナル烏龍茶。本格的な中国料理から点心まで味わうことができます。マカオ最大のエンターテイメント・リゾート施設、スタジオ・シティ・マカオ(Studio City Macau)内にあり、8の字型観覧車『ゴールデン・リール』や『バットマン・ダーク・フライト』といったアトラクションを体験する合間にラグジュアリーな飲茶タイムはいかがでしょうか?

玥龍軒 Pearl Dragon
住所:Shop 2111, Level 2, Star Tower at Studio City
電話番号:+853 8865 6560
営業時間:平日(月~金)ランチ 12:00~15:00 ディナー 18:00~23:00/土・日・祝 ランチ 11:00~15:00 ディナー 18:00~23:00
定休日:無休
ドレスコード:スマートカジュアル
公式URL:https://studiocity-macau.com/en/dining/detail/pearl-dragon/

【店内、おススメの料理 全12枚】

【メニュー一例】
金魚形の蒸し海老餃子(1個) 68パタカ/海老団子(3個) 68パタカ/蟹入り小籠包(3個) 68パタカ/パールドラゴン風クリスタル海老蒸し餃子(1個) 68パタカ/イベルコ豚と海老入り焼売(1個) 58パタカ/茸とトリュフ入り タロイモ揚げ(3個) 58パタカ/大根餅ワサビ風味 58パタカ/フォアグラ、エリンギ、イベリコ豚のチャーシューサンド(4個)228パタカ

タンダードなマカオの味をご紹介しました。新時代の食の都・マカオの食の魅力はひと言では語れず、またひと口では食べつくせません。ぜひ現地でご体験ください。

回、2019年1月22日(火曜日)はマカオが誇るエンターテインメントの数々をご紹介します。

※2019年1月11日現在 1パタカ=13.41 円

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■情報はアイコンをクリックしてマカオ政府観光局とキャセイパシフィックで

協賛(順不同・敬称略):マカオ政府観光局キャセイパシフィック
資料提供:マカオ政府観光局
参考文献:歐嘉努著『何を食べようか?』
写真・文:泉美咲月(Satsuki Izumi)

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