Asian Journey

【Asian Journey3-5】まるでミュージアム! 美の殿堂 MGMコタイ&MGMマカオ

駆け抜ける世代はもう過ぎ去りました。休むこと、時に立ち止まること、なにより旅をすることは今だからこそ必要なのです。目指すは近くて実は未知なる土地、アジア。Asian Journey、特別だけど手に入りやすい旅、なにより「楽しかった」「行ってよかった」と思える土地、ホテル、時に人をご紹介します。第3弾は新時代のラグジュアリー・リゾート 大人が恋するワンダーランド マカオをお送りします。

ホテルで出逢う 贅沢なアートコレクション

カオ滞在中、見逃せないのがアート。中でも各ホテルが所有する作品は想像を超え、財宝と言ってもいい程の品もあります。中でも「レオ・ザ・ライオン」のアイコンでおなじみ、MGMリゾーツ・インターナショナルによるMGMマカオ(澳門美高梅)、そして2018年にオープンしたばかりのMGMコタイ(美獅美高梅)はアートホテルと呼ぶにふさわしい存在。オーナーが無類のアート好き、コレクターということもあり美の殿堂が完成。しかも各自テーマを据え、競い合うかのように美の展示を繰り広げています。

MGMマカオ

ホテル内の中庭”グランドパレス”にある水槽。風水を重用するマカオでは水ばかりでなく魚も吉祥アイテム。広東語の「魚」と「余る」は発音が似ていることから年々有り余り豊かになることを願って魚を飾る。なによりスペースそのものもアート。デコレーションはイベント時などのテーマで随時変わる

2007年開業のMGMマカオは主に西洋のアートを所有。中でも広く知られホテルの顔的存在がスペインの画家、サルバドール・ダリ(1904年ー1989年)による2体の彫刻です。正面玄関で迎えてくれるのは『Alice in the Wonderland』。さらにロビーに華やかに舞うのは『Dalinian Dancer』。

『Dalinian Dancer』 頭上に飾られているのはガラス彫刻家、デイル・チフリー作による『Fiori di Paradiso Ceiling』 画像提供:MGMマカオ

才・ダリは絵画だけではなく彫刻やオブジェを積極的に創作したと伝えられ、ここはいつでも逢うことのできる希少な場です。た館内にはMGMアート・スペースを持ち、『ミロのヴィーナス』などの所有の芸術作品他、独自主催の展覧会を随時開催しています。いずれにせよ、MGMリゾーツ・インターナショナルの各プロパティの大胆で気風の良いところは、こうした著名で資産価値の法外に高い作品をフリースペースに数々展示しているところ。宿泊客以外でも近くで観ることのできるものも多く撮影も可能です。

MGMマカオ 【MGM MACAU】
住所:Avenida Dr. Sun Yat Sen, NAPE, Macau
電話番号: +853 8802 8888
公式URL:https://www.mgm.mo/

 

うしたコンセプトは新たにオープンしたMGMコタイにも受け継がれています。

MGMコタイ

MGMコタイのコレクションはマカオはもちろん、中国人アーティストによる作品他、300点以上を所有。正面玄関左右の置かれた守り神の獅子『Lion of Future』同様、大半は置く場所ごとに意味合い、風水を引用しアーティストにオーダーメイドしたといいます。そして主要な作品にはQRコードがついていてスマホやタブレットで読みこむと詳細を知ることができます。

(左)ロビーに飾られたZheng Lu作『Water in Dripping – Floating』。水の動きを表現したものでよく見ると漢字が使われている。なお、ロビーは3つある (右)正面玄関の左右に対で飾られている獅子のブロンズ像、Gao Xiaowu作『Lion of Future』。

でも目を見張るのが翡翠を壁、天井、床に敷き詰めたエメラルドロビーの絨毯コレクション。かの紫禁城で歴代の皇帝が所有していた300枚のうちMGMコタイが28枚を所有し、ここには27枚が飾られ、残り1枚はもっともラグジュアリーなヴィラに飾られる予定です。絨毯には皇帝のみが使用できる五爪の龍の文様、そして古代中国数字でもっとも重要な「五」と「九」が使われています。の中でひときわ輝く一群は、誰もが見分けるできるほどの見事さと存在感を放ちます。実はそれらは清王朝第六代目の乾隆帝(1711年-1799年)の寧寿宮などにあった特別な品々なのです。

『DRAGON OF HEAVEN』。247 x 308 cm。長寿と平安を願って作られた

くに陰陽五行に通じる「五」匹の龍がシルク地に金糸で描かれている『DRAGON OF HEAVEN』は見る者すべてを黙らせる荘厳さ。中国名は『龍翔九天』と書き、「九」は永遠、無限大を表します。清王朝でもっとも栄えた時代を築き、もっとも長く在位したという乾隆帝の威厳と栄華を垣間見るようです。

れらを含めた40点のアートを英語によるガイド付きで見学できる『フリー・アート・ツアー』というアクティビティは宿泊者以外も参加することができます。

フリー・アート・ツアー詳細
開催:1日4回
開催時間:11:30/14:00/16:00/18:00

に900㎡の巨大な4K・LED スクリーンを完備したMGMシアター、ザ・スペクタクルというアトリウム空間では世界最大の常設屋内LEDスクリーンに世界中から集められた独占的なデジタルアートを展示するなど最先端技術をとり入れた芸術の配信を行っています。

とことん美しく、とことんこだわる MGMコタイの美意識

のように館内各所に散りばめられたアートは数知れず、3つのロビーに始まり、客室のバスルームの壁、バスタブに見られるように石専門のストーン・マスターに依頼し240種類の石を組み合わせ模様を描きだしています。目に入るものすべてが美しく、作り手のパワーがそこかしこに放たれているのがMGMコタイの美意識です。

87〜94㎡あるリゾートスイーツ。豪華さの中に温かみと気品のあるインテリア

室数は1390室。99室のスイートルームに加え、ヴィラタイプまで備えたラグジュアリーな設えです。

【ギャラリー クリックすると拡大されます】


ジノや観光目的で訪れる美食家ゲストのお腹を満たすことも忘れません。9つあるレストラン&バー&カフェの中でも主役を務めるのは世界中から集まった4人のスターシェフ。ペルーの食材を使ったエキゾチックな日本料理レストラン、『Aji』はペルーからやってきた日系シェフ、津村光春氏。カリフォルニア料理の『Coast』はテレビのパーソナリティも務める人気者、Graham Elliot氏。モダンなスイーツブティック『Janice Wong MGM』は紅一点、アーティストでもありedible art(食べられるアート)をテーマとするJanice Wong。彼女が手掛ける『JANICE WONG dessert bar』は2016年に日本上陸済みで注目を集めています。

(左)『Grill 58』の熟成ルーム。最適な温度と時間をかけて熟成されている (右)この日のステーキはオーストラリア牛を使用。サイドディッシュ1品、ソース1種類を選べる

た『Grill 58』はミシュランの2つ星を獲得した名シェフ、Mauro Colagreco氏によるステーキレストラン。ザ・スペクタクルの明るい日差しの下、日本、アメリカ、フランス、オーストラリアの4カ国から集められた牛肉をホテル特注のヒマラヤの塩を使った熟成ルームで乾式熟成。店名にもなっている「58」という数字はステーキがもっともおいしい温度、58度に因んで。さらに和牛には日本製のナイフを使うなど、とことんこだわって提供しています。

【ギャラリー クリックすると拡大されます】


ート好きばかりかグルメの心も掴んで離さない、MGMコタイ、そしてMGMマカオ、ぜひご宿泊、ご利用ください。

MGMコタイ 【MGM COTAI】
住所:Avenida da Nave Desportiva, Cotai, Macau
電話番号:+853 8806 8888
公式URL:https://www.mgm.mo/en/cotai/

 
回からは統合型リゾート施設『ギャラクシー・マカオ』のホテルをご紹介します。まずは2月12日、フォーブス・トラベルガイドのスパ部門5つ星獲得の常連『バンヤンツリースパ・マカオ』です。

※2019年2月4日現在 1パタカ=13.57 円 円

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■情報はアイコンをクリックしてマカオ政府観光局とキャセイパシフィックで

協賛(順不同・敬称略):マカオ政府観光局キャセイパシフィック
写真・文:泉美咲月(Satsuki Izumi)

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