駆け抜ける世代はもう過ぎ去りました。休むこと、時に立ち止まること、なにより旅をすることは今だからこそ大切なのです。目指すは近くて実は未知なる土地、アジア。Asian Journey、特別だけど手に入りやすい旅、なにより「楽しかった」「行ってよかった」と思える国、土地、ホテル、ご紹介します。第2弾は大人が行くべき香港 「今」だから出逢える 香港の感動と文化をお送りします。
ビクトリアハーバーと繋がるインフィニティプール
香港にいながらにしてリゾート気分に浸れるケリーホテル香港。クラブラウンジ利用他の特典がついたクラブプレミアシービュールームに宿泊し、部屋の広い窓から刻一刻と表情を変える、飽きることのない風景を眺めるのも贅沢ですが、海と空に浮遊できるインフィニティプールも魅力的です。クラブプレミアシービュールームについては → 【Asian Journey2-10】 九龍エリアでリゾート 新たなる香港ホテルスタイルを提案 ケリーホテル香港 ~Voyagerホテルセレクション~をご覧ください。

ここでは多くのゲストがプールサイドや水の中から顔を出し、うっとりと景色を眺めているシーンを見かけることができます。身体を水に預け、ふんわりと漂いつつビクトリアハーバーをひとり占め。細部に渡ってコンセプトであるリラックス・ラグジュアリーという言葉の造形化、旅人への感覚のアプローチの賜物といえます。
夜明け頃から夜景まで楽しめる25メートルプールは冬場は温水となり1年中利用可能です。宿泊者以外のゲストもデイ利用できますが、ぜひ宿泊してリゾート気分を堪能してください。
【ベース キャンプ ケリー スポーツ インフィニティプール施設概要】
フロア:4階
プールの利用時間:06:00~22:00(無休)
ジャグジー、サウナ、スチームルーム利用時間:06:00~23:00
備考:会員、宿泊者以外の利用可。ディ利用料金500香港ドル
ケリーホテル香港滞在の楽しみはこうした施設だけではありません。美食の街、香港の食文化もホテルで存分に楽しむことができます。
オリジナル アフタヌーンティーへのあくなき挑戦
チェックインの際についつい目が行くロビーラウンジは1階のフロント前に位置し著名な彫刻家のジュ・ミング作の太極拳シリーズの銅像とテラス席の庭園が特徴で吹き抜けの天井にはやさしい海風と潮騒が流れ込むのが感じられます。
こだわりはイギリス式のコンフォートフード(Comfort food)。これは食べるとホッとするもの、心が落ち着き温まる食の呼び名であり、ここでは香港ならではの料理やスイーツ、ドリンクといったローカルフードを提供しています。茶餐廳でおなじみのメニューがホテルならではのアレンジで登場する楽しい趣向。例えば、たった一杯の香港式ミルクティーでさえ厳選された茶葉、濃厚で極上のミルクでいれられていて、ひと口飲めば忘れられないコクと香りが体感できます。

◆香港式ミルクティー
また中華風ハンバーガー、ポーク ベリ ーパオは低温でじっくり火を入れた豚肉を挟んでいて上質且つ食べ応えがあります。ホンコニーズの大好物、フレンチトースト、スイート トーストもまた平凡では終わりません。自家製アイスクリームとイチゴを添えホテルの食の美学を甘さとビジュアルで同時に訴えかけてきます。
ホテルすべてのペストリー、ベーカリー、デザートの指揮をとっているのがジュリアン・グルメロンペストリーシェフ。フランスで勉強した後、ロンドン、香港等で経験と知識を深め、前職では香港のアバディーン マリーナ クラブのエクゼクティブ・ペストリー・シェフを勤めていた経歴の持ち主です。そうした実力と香港の食文化を融合させ、美味でユニークなスイーツ作りに日々取り組んでいます。

◆ジュリアン・グルメロンペストリーシェフ
各レストランをプロデュースするシェフたちの努力とセンスにより開業早々、ホテルの名を一躍知らしめたもののひとつが「食」であったのはいうまでもありません。

◆(奥)ポーク ベリ ーパオ/(中)3:15PM GOURMET TEA SET/(手前)スイート トースト
中でもロビーラウンジで提供されるアフタヌーンティー『3:15PM GOURMET TEA SET』は驚きのプレゼンテーション。因みにネーミングに掲げられた午後3時15分は優雅なアフタヌーンティーが始まる、香港人にとって重要な時刻です。箱庭のような茶盤と共に運ばれたチーズケーキが載った卓上式の火鉢に液体窒素を注ぐと涼し気な煙がテーブルへと流れ込む仕掛けで蒸し暑い香港に涼を運ぶ演出とサプライズ感がおいしさと共に楽しめる趣向で注目を集めました。
加えて2018年の7月から9月の間は、フランスのM.O.F.を最年少で授与されたショコラティエ、クリストフ・レヌーシェフとヴァローナ(VALRHONA)が共同開発して生み出したケリー・チョコレートを使ったアフタヌーンティー、Kerry Chokolate Tea Setが提供中です。

◆Kerry Chokolate Tea Set 写真提供:ケリーホテル香港
■ロビーラウンジ
フロア:1階
価格(サービス税別):3:15PM GOURMET TEA SET 538香港ドル(2名分)※2018年9月以降の提供についてはホテルにお問い合わせください/Kerry Chokolate Tea Set 538香港ドル(2名分)/ 香港式ミルクティー(58香港ドル)/ポーク ベリ ーパオ(98香港ドル)/スイート トースト(48香港ドル)
電話:+852 2252 5237(英語対応)
営業時間:08:00~24:00/アフタヌーンティー提供時間 14:30~16:30
日本語予約ページ:http://www.shangri-la.com/jp/hongkong/kerry/dining/bars-lounges/lobby-lounge/book-a-table/
ロビーラウンジを含めバー&ラウンジが2店舗、レストランが4店舗あり、それぞれが個性を持ち合わせているのでホテル内で香港をたっぷり堪能できる要素が詰まっています。中でもその名も、料理もホテルの象徴する中国料理レストラン、紅糖(ホントン)は滞在に欠かすことのできない存在です。
モダン中国レストラン 紅糖

◆一品燒鵝酥 ローストダックときのこのパフ
紅糖という店の名前は造語です。「紅」はホテルがある紅磡(ホンハム)エリアに因んで。「糖」はケリーホテル香港の母体であるシャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツの創設者であり、東南アジアの「砂糖王(Sugar King)」と呼ばれたロバート・クオック氏へのオマージュです。同じフロアにあるバー、レッドシュガーも同様に名付けられました。その紅糖に加えて香港で最大級のボールルームを持つこのホテルの中国料理をプロデュースするのはケン・ウーエグゼクティブチャイニーズシェフです。

30年に渡る広東料理のキャリアをアジアの一流ホテルやミシュラン2つ星も獲得したレストランを含む食の場で腕を磨き、2016年にこのホテルの開業に合わせてエグゼクティブチャイニーズシェフに就任しました。伝統的な広東料理をクリエイティブに変身させる天才でありそれぞれの料理が美しく繊細なのが特徴です。
【紅糖 店内と料理 全7枚】