旅を愛する大人のWebマガジン

Asian Journey

【Asian Journey4-3】『カサ・デル・リオ・マラッカ』で充実のマラッカ旅 ~マラッカ1日目(1)~

駆け抜ける世代はもう過ぎ去りました。休むこと、時に立ち止まること、なにより旅をすることは今だからこそ必要なのです。目指すは近くて実は未知なる土地、アジア。Asian Journey、特別だけど手に入りやすい旅、なにより「楽しかった」「行ってよかった」と思える土地、ホテル、時に人をご紹介します。第4弾は大人が旅する初めてのマレーシア 5泊6日のマラッカ&クアラルンプールをお送りします。

プラナカンの魅力に満ちた古都 マラッカ

<マラッカ1日目(1)>
・羽田発エアアジアX D7 523便⇒
クアラルンプール国際空港

・06:35着 マラッカへ(車、バス)
・11:00 ホテル『カサ・デル・リオ・マラッカ』到着
・12:00~ ランチ 『リバー・カフェ』で『ニョニャ・ティフィン・セット・ランチ
・14:00~ 『サッカラスパ』で『トラディショナル・マレー・マッサージ』
以降 マラッカ1日目(2)に続く

アラルンプールから車で約1時間半、マレー半島西海岸南部に古都、マラッカがあります。14世紀頃に成立したとされるマレーシア初のマラッカ王朝の初代国王はスマトラからやってきたパラメスワラ王子、妻は明朝から嫁いできた皇女リー・ポー。のちに国王は地盤を固めるべくイスラム教を受け入れ、東西中継港として交易を発展させます。

地名の由来『マラッカの木』。ねむの木のように見えるが『マラッカケイン』といって藤(とう)の一種。樹木は丈夫で独特な班がありステッキや傘の取っ手に使用され品質を高く評価される

 かしマラッカ王国は1511年、東南アジア征服を試みたポルトガルによる侵略を受け僅か100年程で終わりを告げます。以降、ポルトガル、オランダ、イギリスといった欧州の支配、1941年1月15日~1945年の日本統治を経てマラヤ連邦が成立、1945年8月31日に独立を果たしたのが現在のマレーシアです。

プラナカン文化が残した工芸品はアンティークからレプリカまで幅広く出回っている

の歴史はマラッカ、そしてマレーシア全土に個性的なミックスカルチャーをもたらします。肌の色、骨格、言語、宗教、料理もバラエティーに富み、歩くたびに風景が変わり、だからこそ面白い土地です。

にマレー語で”その土地で生まれた人”という意味を持つ「プラナカン」と呼ばれる人々が織り成す独自の文化には目を見張ります。その発祥は15世紀頃にマレー半島に一攫千金を夢見てやってきた中国福建省出身を中心とした中国人たち。現地の女性と結婚し所帯を持ち、莫大な富を得て栄華を極めました。うして様々な国の血が混ざり合う背景を持った民族が生れ、男性を「ババ」、女性を「ニョニャ」と呼び、称して「プラナカン」言い表し、現在もマラッカを中心にペナン、シンガポールに存在しています。

カサ・デル・リオ・マラッカでニョニャスタイルのランチ

『カサ・デル・リオ・マラッカ』。中央に観賞用のプール、ラゴを設えている

のエキゾチックな文化と街を楽しむために拠点を置きたいホテルが『カサ・デル・リオ・マラッカ』です。この街の源であるマラッカ川に面し、2008年に世界遺産に認定された各文化遺産を徒歩でめぐることのできる便利さです。加えてエアアジアX、羽田空港23:45発のD7 523で到着すれば午前中のうちにホテルに到着でき、1日目を有効的に使えます。

到着時に振舞われるレモングラスのシャーベットと冷たいおしぼりは蒸し暑いアジアならではのおもてなしで涼を得ることができる

にマラッカはニョニャ料理の本場。ちょうどお昼ご飯の時間ですからホテル内の『リバー・カフェ』で早速、その味と文化を体感してみましょう。花柄の琺瑯のお弁当箱に入った『ニョニャ・ティフィン・セット・ランチ』なら存分に楽しむことができます。

中央、琺瑯のお弁当箱に詰められた『ニョニャ・ティフィン・セット・ランチ』。プラナカンの民族衣装にも使われるバティック(ろうけつ染め)のテーブルクロスの上でとても麗しく心をくすぐる

食はココナッツミルクで炊いたご飯。カレーや炒め物、チンチャロ・オムレツと呼ばれるニョニャ風アミエビのオムレツなどのローカルフードと共にいただきます。ラッカ川添いという立地だからこそ、情緒をより強く感じさせるプレゼンテーション。その昔、この川や港で働く夫たち(ババ)へと妻たち(ニョニャ)は、このようなお弁当箱に手料理を詰めてお昼ご飯を届けたのだといいます。そして、時にはその帰り道、空になった器に買い求めたお惣菜を詰めて帰ったとか。古き良きマラッカの愛情深い女たちの物語を見るような演出です。

ニョニャ・ティフィン・セット・ランチ
提供:グランドフロア リバー・カフェ
提供時間:平日(月~金)12:00~14:30
価格(6%のサービス料別):2名 66リンギット
詳細:スープとデザート付き Nyonya Chicken Chrry with Potatoes/Fried Fish Fillet with Fresh Chill Paste/Fried Egg Omelette with Feremted Shrimp/Fried Cabbage with Dried Shrimp/Pickled Cucumber with Pineapple/Fish Crackers /Steamed Fragrant Rice/Cendol or Gula Melaka Coffee ※メニューが変更になる場合もあります。

ョニャ料理はマレー料理以に比べて辛さも控えめ。海に囲まれた土地柄シーフードも多く料理されます。のちに華人と呼ばれる中国人たちには刺激的だったこともあり、ニョニャたちは手に入れやすい現地の食材を使って中国料理風の料理を作りだしたのが起こりです。ニョニャ料理には家庭や店ごとに工夫があり同じ料理でも個性がでるのも特徴ですが、エグゼクティブ・シェフ、ウイリアム・テオさん独自の味付けがまた絶妙。スパイスたっぷりで豊かな風味ですが辛さはほどほどで日本人にも抵抗なく食べられます。しかも物価の安いマレーシアではホテルレストランもリーズナブル。おいしいニョニャ料理を存分に楽しめます。

腹がいっぱいになったらひと休み。そしてスパでリラックスしてみてはいかがでしょうか。

サッカラスパでリフレッシュ

マレーシアは勿論、アジアの様々な伝統療法をとり入れ、ボディマッサージやフェイシャルを行う

ら寝心地が良いエアアジアXのプレミアムフラッドベッド利用だからとはいえ、仕事や家事を片付け日本を真夜中に飛び出してきた大人には無理は禁物。そこで『サッカラスパ』でマレーシアの伝統的なマッサージをとり入れたトリートメントをおススメします。

“サッカラ”とはサンスクリット語でポジティブな態度という意味。ツインベッド2室、シングルベッド1室を構え旅人を癒します。ススメしたいのは伝統的なマレーシアの手技を用いた『トラディショナル・マレー・マッサージ』。足元から施術に入り、デトックス効果を促し、ツボなどにもアプローチするなどこのスパならではの工夫が盛り込まれていて緊張や凝りを解し、心身を調和へと導きます。

サッカラスパ
【SATKARA SPA】
提供:3階
メニュー(6%のサービス料別):トラディショナル・マレー・マッサージ(60分 190リンギット 90分 280リンギット)/ロマンス フラワー&アロマバス(30分 70リンギット)他
営業時間:10:00~22:00(最終受付21:00)

回、4月28日は『カサ・デル・リオ・マラッカ』の客室やディナーをご紹介します。

レート:2019年4月現在 1リンギット=27.10 円

カサ・デル・リオ・マラッカ
【Casa del Rio, Melaka】
88, Jalan Kota Laksamana ,Melaka,Malaysia

問い合わせ・予約電話番号(英語対応): +60 6 289 6888
問い合わせメールアドレス(英語対応) : reservation@casadelrio-melaka.com
公式URL:https://casadelrio-melaka.com
問い合わせ・予約電話番号(日本):サンヨーインターナショナル 03-3461-8585

【スポンサーリンク】
■情報はアイコンをクリックして各政府観光局とエアアジアXで

協力:カサ・デル・リオ・マラッカ
協賛(順不同・敬称略):マレーシア政府観光局セランゴール州政府観光局エアアジアX
資料提供:マレーシア政府観光局
参考文献:ザイナル・アビディン・ビン・アブドゥル編野村 享訳『マレーシアの歴史』 (山川出版社)
写真・文:泉美咲月(Satsuki Izumi)

<バックナンバー>




Voyager は旅を愛し、旅で生かされる” 大人” のためのWeb マガジンです。旅に欠かせないもの、それは感動とストーリー、かけがえのない想い出。そのために実際に取材を経て、生の声を伺い記事を制作しております。だからこそ、このサイト全般において文章・画像等の無断転載、無断転記は固くお断りしております。文章、写真の著作権はすべてVoyager編集部に帰属します。



コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事一覧

PAGE TOP

Copyrighted Image